2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

論考.1 叙事詩 -エピック-

様々な意見はあるだろうが、『ウルトラマンネクサス』が、ある種冒険者としての立ち位置を占め、ウルトラシリーズの歴史上に、鋭く輝く孤高の楔を打ち込んだ作品であることは間違いない。 〜梶研吾氏のブログ*1より ■ウルトラ神話群 「神話」とはなんだろう…

考察.付録 君は僕に似ている

■符合 新人類と旧人類のいさかい。 新人類でありながら旧人類のために戦う若者。 記号として登場する主役ギア・メカ。 新人類と旧人類の間に立つ遊撃軍。 3つ巴の戦い。 とある作品のストーリー骨格を抜き出してみました。「種としての人類同士の対立」も「3…

考察.3 不協和音の旋律

■第3の男 そんな訳で、やっとあの男に触れます。「敵か味方か!? 謎の戦士」的な立場で、カイザに変身する「草加くん」です。本来なら主役をとって喰うこともできる美味しいポストなのですが、主人公2人制を敷いた「仮面ライダー555」では、脚光を浴びるチャ…

考察.2 記号化したヒーロー

■ラクガキ専用 ファイズのデザインをはじめて観た時(約3年前)、「おいおい、スゴいことになってるよ」とやっぱりつっこんだ。だって、顔が○と│だけなんだもの。これが中学生だったら、○を◎にした後で下品な斜線sを書き足して……コホン。というか、このシンプ…

考察.1 分裂した主人公

いまさらながら「仮面ライダー555(TV+劇場版)」を観ました。評判の通り、かなりひねくれていて、一筋縄ではいかない作品だった。魅力的な設定、陰惨な描写、混沌とした展開、とってつけたような最終回。いろんな意味から「おいおい、スゴいことになってるよ…

斬鬼さんは三度死ぬ

電撃的な路線変更から、はや数ヶ月。 ついに「仮面ライダー響鬼」のメインレギュラーから戦死者が出ました。この展開を引き金にして、最終章(残り3話)への期待も高まるかと思いきや、どうやらそうでもない様子。 WEBで感想を見て回ると、おもしろいことに異…