#19考察:ディエンドが響鬼を総括したワケ


仮面ライダーディケイドでは各エピソードのクライマックスで、その世界における仮面ライダーの存在理由をディケイド本人が一言で総括することが恒例となっていたのですが、なぜか響鬼編だけはライバルであるディエンドが総括しました。ディエンドとは、その名が示すとおり「完結」を背負ったキャラクターなのでしょう。だとすれば「終わる旅」というサブタイトルが示すように、九つの世界をめぐる旅が終わったことを象徴していたことは、間違いありません。


でも、それだけでしょうか?

完結した作品を破壊するのがディケイド。
未完の作品を終わらせるのがディエンド。

本来の仮面ライダー響鬼が、放送当時のプロデューサー変更にともなった騒動で「すでに破壊されていた」あるいは「まだ完結できていない」と考えたらどうでしょう。壊れているものはそれ以上壊せない。未完の作品を総括するためには完結させねばならない。そういう意味合いも込めて、響鬼の世界は、あえてディエンドが総括したように思えてなりません。


そう考えると今回の響鬼さん鎮魂セッションは、本編の斬鬼さん鎮魂セッションと同じ役割を果たしていたのかもしれませんなぁ。

斬鬼さんは三度死ぬ id:kka:20060101


で、さらに深読みすると、響鬼の世界がディケイドの巡歴で最後だったのも、こういう変速展開を効果的に見せることが目的で、さらにディエンドそのものの存在がこのためにもにょもにょ。


白倉Pは、ほんとに要所要所でいい仕事するなぁ。




そしていつの間にかキバ、響鬼、(電王)で少年仮面ライダー隊結成。