テニスの王子様 感想

ウルトラマンネクサス」の最終回を手がけたアベユーイチ監督の作品ということで、「テニスの王子様(実写版)」を観てまいりました。


原作マンガは、個性的なキャラクターが多数登場し、熱狂的な女性ファンに支持されている作品ということくらいしか知りません。人気マンガの映画化であるため、ストーリーおよびメッセージ性に対して考察する余地はありませんので、個人的な感想を申し上げます。


映画としてオモシロイ。


これは一部のファンのものにしておくのは惜しい出来ですよ。とにかくエンターテインメントに徹しながら、おバカ映画としての甘えがない。彼らが全員中学生という設定も含めて、ツッコミどころはちゃんと押さえつつもシラケることなく世界が構築されているのは、丁寧な描写を積み重ねた成果でしょう。ストーリーのテンポもいいし、おざなりにされるキャラクターもいない。


少林サッカーに代表される「超人スポーツもの」として、楽しみました。


ウルトラマンネクサス」の最終回もそうでしたが、膨大な要素の中から見せるべきワンシーンを決め、それを作品の軸として要素の取捨選択および全体を構築してみせるアベユーイチ監督のバランス感覚は見事というほかありません。

次回作も楽しみです。